日程
令和8年10月3日(土)~令和8年12月13日(日)
時間
9:00~17:00(最終入館16:30)
会場
福井県陶芸館資料館 1・2階展示室
休館日
毎週月曜日(月曜祝日の場合は翌日休館)
入館料
一般/800円(陶芸館・古窯博物館を含む) 高校生以下・70歳以上/300円、未就学児/無料 身体障害者手帳をお持ちの方と介助者1名は無料
主催
福井県陶芸館
後援
福井新聞社、NHK福井放送局、FBC、福井テレビ、FM福井、こしの都ネットワーク株式会社

≪展覧会趣旨≫

1921年に京都・五条坂の絵付師の家に生まれた木村盛和は、国立陶磁器試験所で鉄釉を学び、戦後「天目の名手」として頭角を現しました。作陶の過程で、当時まだ研究が発展途上であった木の葉天目の焼成に関心を持った木村は、1970年代に木の葉天目と油滴天目とを組み合わせた《油滴木の葉天目茶盌》を創作します。木村の陶技はテレビ番組でも放送され、広く知られるようになりました。

鉄釉作家としての地位を確立してなお、研究に飽き足らなかった木村は1976年、夫人の故郷である越前に「小倉見窯」を築きます。これを皮切りに全国各地に自ら足を運び、20年以上をかけ鉄釉の材料となる200種以上の鉱物の原石を採取し、前人未踏の窯変結晶の世界を完成させました。

本展の副題は、夫人である木村昌子が出版した詩集『鶏冠壺』(1988年)収録、短歌「一かけの石に託する夢地上の星 盛和のひとみキラキラ輝く」に由来します。約75年にもわたる作陶生活のなかで常に目標を持ち研究に打ち込んだだけでなく、福井県の文化振興にも携わり慕われた、陶工・木村盛和のひたむきな姿を紹介します。

≪展覧会のみどころ≫

▶2025年に没後10年を迎えた、木村盛和の青年期から晩年までの作品を一望することができる、
9年ぶりの回顧展!

▶福井県内外に所蔵される木村盛和、および交流のあった作家の作品約70点とともに、越前町佐々生の小倉見窯に残されたアルバム、テストピース、鉱物標本等関連資料を初公開!

▶個人作家としての活動だけでなく、「福井県工芸懇話会」や「一の日の会」、福井県陶芸館名誉館長など福井県との関わりも一部紹介します。

≪展示構成≫

【序:陶工・木村盛和】
各時代の代表的な作風の作品を紹介します。

【1:木の葉天目を目指して】
鉄釉・青磁への挑戦、陶芸作家との交流、油滴木の葉天目の成功を紹介します。

【2:鉄銅釉窯変までの道】
鉄釉変、変珠滴等、さまざまな油滴天目を経て鉄銅釉窯変を生む軌跡を紹介します。

【3:小倉見の日々】
1980~2000年代の作品を中心に福井県における関係者との交流を紹介します。

【4:宝石の鶏冠壺】
クリソコーラ釉、エメラルド釉、蛍光石等の窯変結晶の作品を紹介します。

【おわりに:一盌に燃える星】
畢生の作・エメラルド窯変結晶茶盌、クリソコーラ窯変結晶茶盌等の名品を紹介します。

<展覧会関連イベント>

※各イベントの詳細は調整中です。決まり次第、HPにて公表いたします。

■「木村盛和回顧記念 弟子一門展(仮称)」
・日程:10月3日(土)~10月18日(日)
・概要:木村盛和のもとで学び、自らの作風を開拓した陶芸作家の作品の展示販売を行います。
・出品作家:木村好博、佐々木禅、熊本義泰、伊藤順康
・会場:福井県陶芸館1階ショップClays

陶芸教室連携ワークショップ「貼花文皿をつくってみよう」
・日程:10月17日(土)
・概要:木村盛和氏が大皿で用いた貼花文の技法を五寸皿で体験します。あわせて、石や灰などの原料から釉薬をつくる「釉づくり」のデモンストレーションを体験することができます。
・講師:伊藤順康(牛越窯窯元)
・会場:福井県陶芸館陶芸教室
・定員:20名
・参加費:有料(金額を決定次第、公表します)

「茶道に触れよう 木村盛和のお茶盌でお点前体験!」
・日程:第1回 10月12日(月・祝) / 第2回 11月28日(土)
・概要:木村盛和が制作した抹茶茶盌について学芸員から話を聞いたのち、実際にその茶盌でお点前を体験し、木村盛和が愛した京都や越前のお菓子とともに頂きます。
・講師:姉崎美由紀(遠州流茶道 姉崎宗秋)
・会場:越前古窯博物館 水野家邸宅
・定員:各回5名(事前予約制)
・参加費:1000円(企画展招待券をプレゼント)
・お菓子:第1回 京都・御倉屋「旅奴」/  第2回 越前町・朝日風月堂「田舎まんじゅう」

詩集『小倉見坂』の世界
・日程:11月7日(土)
・概要:木村昌子作、詩集『小倉見坂』を片手に木村盛和夫妻が暮らし、作品を生み出した邸宅および工房を見学できます。あわせて越前古窯博物館・福井県陶芸館が所蔵する、佐々生周辺出土・須恵器陶片、木村盛和作エメラルド窯変結晶茶盌を邸宅内の自然光で鑑賞します。
・案内役:橋詰果歩・森まどか(福井県陶芸館学芸員)
・会場:越前佐々生 木村盛和氏旧邸宅・小倉見窯
・定員:5名(事前予約制)

学芸員によるギャラリートーク
・日程:①11月15日(日) ②12月5日(土)
・講師:①橋詰果歩(当館学芸員) ②土肥愛果(当館学芸員)
・概要:京都五条坂、清水焼団地、越前佐々生に住んだ木村盛和氏の人生と技の追求を主眼に、本展の展覧会の見どころを解説します。
・会場:福井県陶芸館資料館展示室
・定員:15名(事前予約不要)