令和8(2026 )年3月の国の文化財審議会の答申にて、福井県教育庁埋蔵文化財調査センター が所蔵する「 福井県大釜屋・西山窯跡群出土品」が重要文化財に指定されました。中世越前焼としては昭和50 (1975)年に〈有形文化財(工芸品)〉として「古越前広口壺」が指定されて以来、実に半世紀ぶりとなります。

大釜屋窯跡群ではヘラ書きによる記号文や「元享元年八月十八日」銘の片口鉢が出土しており、年代の分かる資料としてとても貴重な資料となっています。 さらに、窯を変えながら鎌倉時代から江戸時代まで長い期間操業しており、越前焼生産の変遷軸となるべき窯跡群です。

また西山窯跡群は鎌倉時代に操業し、壺・甕・鉢の日用品から水注 ・ 筒形用器、人面形のお面や硯といった特殊品まで多種多様な製品がみられます。また画花や印花など豊富な装飾もみられ、同時代の越前の窯跡と比べても特異な一面が窺われます。

六古窯または中世窯の出土の出土資料が〈有形文化財(考古資料)〉として重要文化財に指定されるのは「福井県大釜屋・西山窯跡群出土品」」が初めてとなります。本展覧会では当館所蔵の越前焼を交えて、大釜屋窯跡群が示す越前焼の変遷や西山窯跡群の遺物から見える特異性を語っていきます。

越前焼の魅力を存分にご堪能ください。

開催日:2026年10月3日(土)~12月13日(日)
時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
開催場所:福井県陶芸館1・2階展示室
入場料:一般 800円(陶芸館・古窯博物館を含む)
    高校生以下、70歳以上 300円 未就学児 無料 身体障碍者手帳をお持ちの方と介助者1名は無料