令和8(2026 )年3月の国の文化財審議会の答申にて、福井県教育庁埋蔵文化財調査
センター が所蔵する「 福井県大釜屋・西山窯跡群出土品」が重要文化財に指定されました。
中世越前焼としては昭和50 (1975)年に〈有形文化財(工芸品)〉として「古越前広口壺」が
指定されて以来、実に半世紀ぶりとなります。
大釜屋窯跡群ではヘラ書きによる記号文や「元享元年八月八日」銘の片口鉢が出土してお
り、年代の分かる資料としてとても貴重な資料となっています。 さらに、窯を変えながら鎌
倉時代から江戸時代まで長い期間操業しており、越前焼生産の変遷軸となるべき窯跡群です。
また西山窯跡群は鎌倉時代に操業し、壺・甕・鉢の日用品から水注 ・ 経筒外用器、人面形のお面や
硯といった特殊品まで多種多様な製品がみられます。また画花や印花など豊富な装飾もみられ、同時代の越前の窯跡と比べても特異な一面が窺われます。
六古窯または中世窯の出土の出土資料が〈有形文化財(考古資料)〉として重要文化財に指定されるのは「福井県大釜屋・西山窯跡群出土品」」が初めてとなります。本展覧会では当館所蔵の越前焼を交えて、大釜屋窯跡群が示す越前焼の変遷や西山窯跡群の遺物から見える特異性を語っていきます。
越前焼の魅力を存分にご堪能ください。
≪関連イベント≫
【令和8年度ふるさと福井の考古学公開講座 並行開催】
福井県教育庁埋蔵文化財調査センター共催事業
「越前焼リレー講座」
「福井県大釡屋・西山窯跡群出土品」の重要文化財新指定を記念して、
「越前焼」リレー講座を開催します。
越前窯跡群の発掘調査、 生産・ 流通、製作技術など、越前焼を多角的
に取り上げることで 、 歴史的認識を深め ていく講座です 。越前焼に親しむチャンス をお見逃しなく!
場所:天心堂(越前陶芸公園越前古窯博物館敷地内)
定員:各30 名(事前予約者優先 ※お席に空きがある場合、当日参加可)
※申し込みは応募欄からお願い致します。
第1回
「西山窯跡群の発掘調査と出土遺物」
重要文化財に指定された西山窯跡群について当時の調査担当者がご紹介します!
日時:令和8 年7月 26 日(日)13:30~15:00
講師:埋蔵文化財調査センター 中川 佳三
第2回
「中世陶器の装い―水野コレクションに触れながら」
中世陶器の装飾や起源などを水野九右衛門氏が蒐集した陶片を用いながら学びましょう!
日時:令和 8 年8月8日(土)13:30~15:00
講師:福井県陶芸館学芸員 森 まどか
第3回
「越前焼の生産と流通」
最先端の越前焼研究をご紹介します。必見です!
日時:令和 8 年8月 22 日(土)13:30~15:00
講師:埋蔵文化財調査センター 木村孝一郎
第4回伝統的技法「越前ねじ立て技法」の実演
大物の甕や壺を作る伝統的技法「越前ねじ立て技法」の継承者である窯元さんが実演します!
日時:令和8 年8月 29 日(土)13:30~15:00
講師:萌蘖窯 近藤修康氏(越前焼窯元・伝統工芸士)
≪ワークショップ≫
「すり鉢を作ろう(仮)」
実施場所:福井県陶芸館陶芸教室
※詳細が決まり次第、お知らせいたします。